2020年3月ごろから徐々に変更されてきたローソンのパッケージデザイン。
デザインしたのは「nendo(ネンド)」という、海外でも活躍されているデザインオフィスです。
確かにとても可愛らしいデザインで、思わず手に取りたくなってしまうデザインですよね。
ですがこのデザインについてあまり好評ではないようです。
実際にローソンに買い物に行ってみて、私自身も不便さを感じてしまいましたね…。
ここではそんなローソンのパッケージについて、
- わかりにくいと不評なのはなぜか
- パッケージデザイン変更で発生したデメリット
を調べてみました!
わかりにくいと不評な理由
「めっちゃ可愛くてええやん!」
という方もいると思います。
実のところ、私も最初はそう思ってました…。
ですが利用してるうちに、使いづらさを感じるようになったんですよね。
文字が小さいため判別がしづらい
パッケージが変わったことでこんな意見が見られます。
ローソンPB商品の新パッケージ、どれが何やら見分けがつかず超不便。眼鏡を忘れてきたので、いちいち手に取らないと商品名が読めなかった。なんでこんな反ユニバーサルデザインを採用するのかな pic.twitter.com/SsI7r4EuMK
— junkTokyo (@junktokyo) May 17, 2020
遠目で見るとどの商品がどういった内容なのか。
パッと見てわかりますか?
特に納豆に関しては「極小粒納豆」「ひきわり納豆」と分けられているのに、あまりにも文字が小さくて顔を近づけないと見えません。
しかもイラストもひきわり納豆のほうが小粒に見えてしまいます…。
コンビニは色々な人が利用します。
高齢な方は目があまり見えない場合があるでしょうし、年齢関係なく眼鏡がないと生活できない人もいますよね。
そういった方からすると今のパッケージデザインはあまりにも不便です。
納豆のパッケージに至っては「NATTO」の文字が一番でかくて、肝心な日本語部分は二の次になっています。
こんな目を凝らさないとわからないような文字の小ささでは、欲しい物を探すだけでも疲れてしまいますよね。
中身や内容がわからないため購入意欲が失せる
皆さんは買い物をしている時に、
パッケージの写真が美味しそうでつい買ってしまった
ということはありませんか?
スーパーの総菜置き場などは中身が丸見えなので、美味しそうで買ってしまったという経験をされた方も少なくないハズ。
それほど中身が見えるデザインというのは大事なんです。
ここで比較として挙げられたのが無印良品のパッケージについてでした。
確かに無印良品もパッケージに写真を載せていないものが多いです。
そのため中身がパッと見てわかりづらいものや、想像しづらいものが多いんですよね…。
ですが中にはパッケージデザインを簡略化しつつ、ちゃんと中身がわかるように表示しているものもあるんです。
無印良品が謎の流れ弾を食らってるので比較画像を pic.twitter.com/0qdG3dvUJw
— Earwax (@Earwax97409510) May 18, 2020
こちらを見てもらうと、確かにデザインはローソンのものと似ています。
ですがパッケージを透明にして中身を見せることで、
- どういった内容のものが入っているのかすぐわかる
- パッケージを見て購入意欲がそそられる
というメリットが生まれます。
想定外の買い物が生まれることで売り上げにも貢献できるわけですよね。
今のローソンのパッケージにはそういった意欲が湧きません。
確かに可愛いとは思うんです。
ですが「可愛いな~」と思うだけで、中身が見づらいのでよほど切迫していない限りは買おうとは思わないんですよね…。
正直私は無駄遣いの多い人間なのですが、そんな私でも最近はローソンでこの類の製品は買わなくなりました。
なぜかハングル文字が混ざる
現在のローソンのパッケージは四ヶ国語表記されているものがあります。
英語や日本語だけではなく、ハングル語や中国語まで入っているんですよね。
衝撃。とうとうLAWSONの牛乳パッケージに中国語とハングルが。これが牛乳だとわからないですか?
一つの商品に4カ国語表記って…#とうとうここまで #中国語表記 #ハングル語表記 #じわじわ浸透中 #LAWSON #牛乳 pic.twitter.com/qZyw1EkVEL— 月夜 (@tsukiyosakurano) April 3, 2020
日本には色々な国籍の方がおられます。
実際に韓国籍の方で日本で働いている場合も多いです。
仕事の都合や家庭の事情で日本に来られた方もいると思います。
そういった方々への配慮として多国語表記されているのでしょう。
これに関しては様々な意見も出ているようです。

品質や衛生面が不安…。

在日の人も英語を読めるだろうし、
英語と日本語だけでいいのでは?

買いたい品物を間違ってしまった海外の人もいる。
他国語表記はありがたい。
という否定的な意見と肯定的な意見がそれぞれ見られます。
品質面を考えると、中国産というだけで嫌煙してしまう場合も多いです。
色々な意見はあると思いますが、海外から来ている方への気遣いとしては嬉しいですよね。
見やすさや表記した意図などは二の次の意見だとは思いますが…。
もし自分が海外に行って、日本語表記された品があるとわかりやすくて安心しますよね。
慣れない環境の中で母国語が見えると購入意欲も出てきます。
そういった部分から、中国語やハングル語で表記するようになったのかもしれませんね。
パッケージ変更によるデメリット
先ほどの視覚情報に加えて、他にもデメリットが発生しているようです。
売り上げが下がるかもしれない
先ほど不評の問題から売り上げが下がるかもしれないという話があるようです。
ベテランローソンクルーの方いわく、
- 高齢のお客さんや店員ですら見分けがつけにくい
- さらっと値上げされている
- 本部にもクレームが殺到している
ということでした。
取材では「可愛いと評判で売り上げが上がっている」と表では言っていても、そういう店舗ばかりではないようですね。
それぞれの地域の年齢層の違いで売り上げが変わってくるのでしょうか。
そもそもこういったプライベートブランド商品(PB商品)に切り替える理由としては、
広告費や人件費などのコストを低く抑えることができる
ということがメリットです。
こういったことから少しでもコストを抑えるために、ローソンもPB商品へと乗り込んでいったのでしょう。
近くにローソンしかなくてそこしか利用せざるを得ない、という人が多ければ売り上げにはそこまで影響はないでしょう。
ですがコンビニは非常に利用しやすく、ローソン以外にもファミマやセブンなどがありますよね。
そういった店舗と比べて今後どうなっていくかが課題になってきそうです。
仕分けに時間がかかっている
店員さんの苦労もあるようです。
商品を並べる時に以前とパッケージ違うとわかりづらい
という点であまり良い目では見られていないようですね。
例えばこちらの商品。
ローソンPBの新パッケージのデザイン、分かりにくくて最悪と言われてますけど、この豆腐と納豆の区別がぱっと見てつかないのは最悪ではないだろうか。
(関東東北限定なのか) pic.twitter.com/WkgkDuCkmZ— 原野川ヌㇷ゚ (@nupkanay) May 17, 2020
これを豆腐置き場と納豆置き場に分けてくれと言われて、パッと見わけがつきますか?
ちなみに前デザインの納豆のパッケージはこちら。
色々食べたけど、
ローソンのやわらか納豆が、
世界で1番美味しい( ¨̮⋆)#ローソン#LAWSON#やわらか納豆#納豆#共感できたらRT pic.twitter.com/RwW8n18aE0— hazuki (@hacchi0829) May 15, 2020
このパッケージからの情報から見ても、
- ローソンセレクトであること
- やわらか納豆という製品であること
- 納豆の絵が美味しそうで食欲をそそる
ということがわかります。
製品が具体的にわかる情報がすぐに入ってきますよね。
ですが新しいパッケージデザインでは製品がパッと見てわかりませんよね…。
「NATTO」ってなんだよ!
と言いたくなってしまいます。
コンビニの店員さんも人間なんです。
商品を並べるのにも時間をかけていますし、その合間でレジ対応もされたりと忙しい時間もあるでしょう。
そういう時に見間違えない保証はないんですよね。
間違えて商品を違う棚に並べてしまう可能性もあるんです。
見た目って本当に大事ということがよくわかります。
売り上げにも関わってくるということで、今後はパッケージデザインが変わる可能性もあります。
パッケージデザインがリニューアルしたことで不満の声が非常に多いです。
人が棚の商品を見て何を買うのか決めるまでの時間は“約4秒”だと言われていますね。
その4秒間に、
- その製品がどういった中身なのか
- 買いたくなる意欲が湧くかどうか
ということを頭の中で決めなければいけません。
視覚から得られるものが少ない今のパッケージでは、とてもではないですが買いたい意欲は出ませんよね…。
無印良品のローソンに参入でパッケージ変更の可能性!
どうやら6月17日から東京都内のローソンの直営店3店舗をはじめとして、
- 無印良品の生活雑貨を最大500品目導入
- PB開発にも携わる
ということが判明しています。
ローソンの社長もPBのデザインを変える意向を示していたので、これをきっかけに変わってくると思われます。
ローソン、良品計画と提携 店頭に「無印」、PBも開発 https://t.co/OoZiHm7WoP
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) June 16, 2020
今回の初回導入対象は以下の3店舗になります。
- 6月17日に大田区の久が原一丁目店
- 6月18日に新宿区の新宿若松町店
- 6月19日に江東区の南砂二丁目店
日をずらして少しずつ商品が取り入れられていくようですね。
試験的に一部店舗から導入を開始したのは、ファミマでの件もあるのでしょうか?
無印良品は以前、ファミリーマートで売られていました。
ですが消費者からの需要があまりなかったようで、2019年には提携を解除しています。
どちらにせよこれをきっかけに「売り上げが伸び悩んでいる食品のパッケージデザインを変更」という対策を入れてくるかもしれませんね。
ローソンパッケージデザイン変更が改悪と言われる理由についてまとめ
ここではローソンパッケージのデザイン変更が不評な理由について、
- 文字が小さくて判別がしにくい
- パッケージから中身や内容がわかりづらい
- ハングル語や中国語が混ざっていて良い印象がない
ということがわかりました。
またデメリットとしては、
- 実際の売り上げが下がっていること
- 判別がしづらいため、店員が商品を並べる時に時間がかかってしまう
という2点が挙げられています。
可愛いパッケージなのでSNS映えがして宣伝効果などはあるのかもしれません。
ですがコンビニへはあくまで必要な商品を買いに行ったり、食べ物を調達するために行くことが多いです。
冷凍食品など、たまにパッケージが美味しそうでついつい追加で買ってしまったりもします。
いち消費者としては中身の見えないパッケージは色々と不安になってしまうんですよね…。
今後、ローソンパッケージがどうなるか気になるところですね!
こちらも併せてどうぞ!
→ローソンパッケージ変更の狙いとは?かわいいPBデザインには理由がある!
→ローソン新パッケージで間違えやすい商品は?購入時に注意してください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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